○2010年(H22)３月３日／ＪＲ山陽新幹線・潤滑油漏れ発煙
| 発生日時 | 2010年(H22)３月３日20時40分ごろ |
| 発生場所 | ＪＲ西日本 山陽新幹線・西明石−新神戸 |
| 事故種類 | 車両故障 |
| 概 要 | 同区間を走行中の博多発東京行「のぞみ56号」(N700系16両編成・乗客約600人)の12号車車内で煙が立ちこめて異臭が発生した。同電車は0時46分に新神戸に到着して運転を打ち切った。12号車前部のアルミ製歯車箱が壊れ、潤滑油が漏出、車軸等の高温部に触れて発煙したものが車内に流入したものと見られる。台車の異常を知らせる台車表示灯は点灯しなかった。東海道・山陽新幹線は上下線で一時運転を見合わせ、当該車両を低速で大阪車両所まで回送の後、23時すぎに運転再開。当該編成は20007年７月から運行を開始し、全般検査を2009年４月、台車検査を2010年２月に実施、当日の目視による仕業検査では異常はなかったという。歯車箱には縦18.5cm・横12.5cmの穴が開き、36cmにわたって亀裂が生じていた。外部から何かが当たったような痕跡はないことから、内部のギアがかみ合わせ不良でせり上がり、歯車箱を突き破ったものとみられている |
| 人的被害 | 男性客１人が不調を訴えたことから病院へ搬送 |
| 影 響 | 当該電車が新神戸で運転を打ち切ったほか、上り16本・下り11本が最大３時間17分遅延・約7000人に影響 |
| 原 因 |
内部のギアがかみ合わせ不良でせり上がり、歯車箱を突き破ったか |
| 対 策 | 同種の歯車箱を使用している全632両について点検を開始 |
| 出 典 | 産経新聞Web版・毎日新聞Web版 |