◇1984年(S59)５月５日／阪急神戸線・信号冒進で電車衝突
| 発生日時 | 1984年(S59)５月５日11時30分ごろ |
| 発生場所 | 阪急神戸線・六甲駅構内 |
| 事故種類 | 衝突脱線 |
| 概 要 | 上り副本線に到着して乗客を降ろした山陽電鉄の上り回送電車(４両編成)が信号冒進して上り本線に進行したところに、阪急電鉄の梅田行上り特急電車(8両編成)が衝突し、特急電車の前部３両と、回送列車の４両が脱線した、特急電車の運転士が山陽電鉄回送電車の冒進をいち早く視認し、非常ブレーキを掛けて衝突時の速度を下げたことが被害を少なくした。また、山陽電鉄回送電車の車掌(55歳)は、事故の直接の当事者ではないながら、事故を防止できなかった責任に耐えられず、事故11日後に自社の電車に飛び込み自殺した |
| 人的被害 | 72人けが |
| 影 響 | |
| 原 因 | 山陽電鉄の回送電車の運転士が、ＡＴＳの作動しない区間と思い込んでＡＴＳ電源を切り、車掌の出発合図や出発信号機の現示を確認せずに電車を発車させたため |
| 対 策 | |
| 出 典 | 「鉄道重大事故の歴史」(久保田博・2000） |